YAMAHA XSR900 試乗しました、相変わらず素晴らしいエンジン
実は昨年末XSR900を試乗していましたので簡単にレポートします。
YSPにて試乗させて頂きましたが、準備されていたのは60th Anniversaryモデルのイエローインターカラーのストロボライン仕様。
ちなみに私のWR250Xもこのカラーで、YSPスペシャルカラーとなっており、実は補修パーツが無いのが最大の悩み。
しかしXSR900 60th Anniversaryはメーカー純正カラーなので、補修パーツはちゃんとYAMAHA様が準備してくれている(筈)ということです。
下側がブラックアウトしているストロボラインによって、XSRの特徴的なタンク形状がまた別の印象になりますね。
なんとなくXJR1300っぽい印象もあります。
ちなみに、XJR1300はもうすぐ生産完了ということですので、ネイキットのリッターバイクの座はXSR900に譲られて行くということです。
XJR1300は乗ったことが無いのですが、XSR900のちょっと粗い3気筒のフィーリングは空冷4気筒にも通じるものがあるということですのです、、、、
着座位置から見るとけっこう幅広いタンク形状ですね。
左右のパーツを連結するボルトむき出もデザイン要素として取り入れられたのだと思いますが。XJR1300のような旧来の一体となった鉄タンクの存在感も捨て難いですよね。
ご存知の通り、このタンクは樹脂製となっていますが、つるんとした質感はなかなか高いですね。
個人的にはステアリングヘッド下の両側にあるボックスのようなモノちょっと気になります。
せっかくの機能的なフレーム形状で、ステアリングヘッドに繋がる構造体として見せてほしかったです。
お尻の下あたりにある金属パーツはネオクラシックなデザインのアクセントになっていますね。
ここにサイドゼッケンプレート等を付けても面白そうです。
小さくまとまったリアフェンダーと、LEDをクラスタにしたテールライトの形状もクラシックでシンプル感を演出していますね。
ただ、やはりここはフェンダーレスにしたいところで、パーツメーカーからそんなキットが出て来そうです。
で、外観を一通りチェックさせて頂いた後に早速試乗させて頂きましたが、まずは友人が乗るまでの説明とエンジンサウンドを動画で記録させて頂きました。
相変わらず、この3気筒エンジン、ブリッピングでのレスポンスは抜群に良いですね。
で私もこの後に試乗させて頂きました。
まずは跨るとMT-09の815mmというシート高さに対して、XSR900は830mmと15mm高くなっていますが、それに加えてサスの沈み込みが少ないようですが、WR250Xに慣れていますので(^^;まぁ問題無い範囲だと想いました。
今回スリッパークラッチによって握力が少なくなっており、スタートで気を使うことがありません。
ハンドルに伝わる振動も少ないのは、まるで4気筒、いやそれ以上のスムースさを感じました。
今回は街中及び幹線道路での試乗コースでワインディングロードでは試せなかったのですが、やはり印象的だったのが他のバイクでは味わえない抜群の吹け上がりと瞬時に呼び出されるトルク感です。
驚いたのはスタンダードモードの2速でスロットルを、グッと開けると簡単にフロントがアップしてしまうことです。
MT-09やMT-09 Tracerも試乗させて頂いていましたが、XSR900の方がなんとなくパンチを感じるのはやはりリアサスが硬いことがあるのでしょうか?
また、更に過激と言われるAモードにもしてみましたが、確かにツキは更に敏感になりますが、スタンダードモードとそれほど大きな違いは無い感じでした。
次にBモードでも鈍重ということはなく思うがままにレスポンスしますので、XSR900の元気なキャラクターそのままで、程良く過激さが抑えられている感じです。
でちょっと驚いたのはいずれのモードでも極低回転域は同じようにギクシャクすること無くスルスルと走ってしまうことです。
やはりヤマハが設計した最新の3気筒エンジンは素晴らしいですね。
ハンドリングは、交差点と直線しかない試乗でしたので、判りませんでしたが、MT-09のようなヒラヒラ感では無く、ちょっと大排気量な落ち着いた動きをするようです。
ということで、街中で短時間しか試乗していませんでしたが、この素晴らしい3気筒エンジンによってライディングが楽しめることは間違い無く、どんな回転からもアクセルを開けただけトルクが瞬時に呼び出されるエンジンが印象的なバイクです。
ただ、贅沢な事を言えば、このエンジンはあまりにも完璧で、デジタル的というかもう少しアナログ感が出てくれば最高だと感じました。
また音については厳しい規制もありますが、3気筒のパルス感さえ感じるものの、もう少しドラマチックな変化が欲しくなるということもあります。
ということで、XSR900はそのネオクラシックな外観ながらもMT(マスターオブトルク)のコンセプトと特長をそのまま引き継ぎ、更に大人が楽しめるバイク(街中では自制が必要です)として昇華させたことは凄いと思います。
そしてこの品質感と外観にしては価格的にもとてもお買い得なバイクだと思います。
Puig: YAMAHA XSR700/XSR900 ウインドシールド VISION カーボンルック | スクリーンカラー: スモーク
AKRAPOVIC(アクラポヴィッチ) マフラー レーシングライン (カーボン) MT-09(14-16)、XSR900(16) S-Y9R2-AFC