さようならSANSUI
山水電気が破線手続きを開始というニュースが流れました。
「SANSUI」ブランドで知られる音響機器メーカーの山水電気が、7月9日に東京地方裁判所により破産手続き開始決定を受けたことを、帝国データバンクなどが明らかにした。負債額は約3億5,000万円としている。
山水電気は1980年ごろから経営危機が表面化し、1989年に英ポリー・ペック・インターナショナルの傘下に、その後、2001年に香港グランデ・グループの傘下に入った。2010年にオーディオ事業を休止し、再建を目指したが、2011年に香港グランデ・グループの中核会社が倒産した影響を受け、債務超過に転落していた。
サンスイのHPを見ると「新生」SANSUIというキャッチが心なしか悲しんでいるように見えます。
1954年創業の老舗のHi-Fiオーディオメーカーです。 1980年代のオーディオブームの時代には、サンスイ、トリオ (現ケンウッド・JVC)とパイオニアの3社でオーディオ御三家、 俗にいうサン・トリ・パイと呼ばれていました。 サンスイ製品の代名詞と言えば電源トランスであり、 プリメインアンプについては圧倒的な高品質・高音質で、 オーディオファンの憧れ的存在であり高級Hi-Fiオーディオの世で 圧倒的なシェアーを誇りました。 2012年株式会社ドウシシャより、 過去の良い物と新しい技術を融合させた 新生SANSUIとして、商品展開をしてまいります。 Bluetoothや圧縮音源のデコードなど 旧SANSUI時代にはなかった技術の融合。 高品質なら高価といった過去では当たり前だった慣習の否定。 もっと手軽に。もっと接しやすく。 オーディオ製品を使う心構えをもたなくても 生活の中に溶け込む音楽のある生活。
一世を風靡したトップオーディオメーカーが終焉を迎えることになりそうですが、上の引用記事にあるオーディオ御三家の、パイオニアもつい最近事業売却のニュースが流れたばかり。
オンキヨーとは、赤字が続くAV機器事業を共同運営して収益改善を目指す。売却金額やスキームなど詳細を詰め、8月末の最終合意を目指す。
JVCケンウッドも、ビクターとケンウッドが合体することで、なんとか日本のオーディオメーカーとしてのモノ作りを続けています。
JVCケンウッドは11日、木製Bluetoothスピーカー「Forest Notes」向けに展開する森の音の配信サービスに、新たに「白神山地」チャンネルを追加した。これにより同サービスで聴ける森の音のチャンネル数は、リアルタイム配信が4カ所、アーカイブ配信が6カ所となる。
Via : JVCケンウッド、Forest Notesスピーカーへの”森の声”配信に白神山地を追加 – AV Watch
オーディオ文化はもう風前の灯火という感じなのでしょうか?
それにしても、SANSUIブランドはなんとか継続出来る方向を模索して欲しいですね〜
未だ、アマゾンなどでSANSUIブランドの製品は買えるようですので、記念に何か買っておこうかな。。。。