MV AGUSTA トリプル兄弟試乗して来ました:下調べ編
4月26日に、NEOPASA清水で開催された、MV Agusta Cafeイベントでの試乗会に行って来ました。
会場となったネオパーサ(NEOPASA)清水ですが、要は高速道路のサービスエリアなのですが、拠点ごとにテーマを持ったエンターテイメントエリアとしてデザインされた施設、しかも裏で一般道からもアクセス出来るという形式が単なる高速道路の休憩所では無く、新しい提案を持つ施設ということです。
その結果、今回の試乗会は、現地には高速道路で到着しそのままサービスエリアにクルマ/バイクを止めて、裏に繋がるワインディングロードで試乗が出来るというナイスなイベントを実現させれていたのでした。
で今回試乗をお願いしたのが、MV AGSUTAの800cc三気筒エンジンを搭載した、RIVALE 800、BRUTALE 800 DRAGSTER、F3 800の3台。
試乗の前に下調べしてみますが、この3社に加え、ベーシックモデルとなるBRUTALE 800も含めて、エンジン型式やブレーキの構成ど多くの部分が共用パーツで構成されているようで、そこからキャラを分けていると思われる諸元をピックアップしてみました。
■F3 800
- ホイールベース 1380mm
- リヤホイール・タイヤ アルミニウムホイール 5.50″×17″ 180/55-17
- シート高 805mm
- 車両重量(乾燥重量) 173kg
- 最高出力は13000rpmで148馬力を、最大トルクは10600rpmで88Nmを発生
■BRUTALE 800
- ホイールベース 1380mm
- リヤホイール・タイヤ アルミニウムホイール 5.50″×17″ 180/55-17
- シート高 810mm
- 車両重量(乾燥重量) 167kg
- 11500rpmで125馬力(本国仕様)を発生。最大トルクも8600rpmで8.25kg-m
■BRUTALE 800 DRAGSTER
- ホイールベース 1380mm
- リヤホイール・タイヤ アルミニウムホイール 6.00″×17″ 200/50-17
- シート高 811mm
- 車両重量(乾燥重量) 167kg
- 最高出力125馬力を11600rpm(本国仕様)で発生させながら、最大トルク81Nmを8600rpmで発生
■RIVALE 800
- イールベース 1410mm
- リヤホイール・タイヤ アルミニウムホイール 5.50″×17″ 180/55-17
- シート高 881mm
- 車両重量(乾燥重量) 178kg
- 最高出力125馬力
こうしてスペックから見ると
- F3はハイチューンされたエンジン
- 写真を見るとRIVALEのフロントフォークのストロークが長いように見える。
- とすればRIVALEのホイルベースが長いのは、長いフロントフォークストロークとキャスター角によるものか?
- DRAGSTERには太いリアタイヤが装着
という違いが見えます。
ということでれら4車は基本同一のエンジンとフレーム/リアスイングアームをベースにして、
- F3はスーパースポーツ
- BRUTALEはF3ネイキット版
- DRAGSTERはデザインを楽しむ人向け
- RIVALEはストリートファイター
というキャラ分け(見た目の通りなのですが;;;^^)という効率の良いバリエーション展開していることが判ります。
ちょっと意外だったのがDRAGSTER、そのリアスイングアームは妙に長く見えますね。
しかしスペックを見るとF3やBRUTALEとまったく同じホイールベース、シート高さもBRUTALEとほぼ同じということですので、この印象はリアシート廻りの切り詰めたデザインと、過剰までに太いタイヤによる見え方の差であって、スイングアームを延長しているワケでは無いことが判りました。
逆にRIVEREはモタード風でもあり、デザインとしては一番運動性能が良さそうですが、もっとも車重が重く、ホイールベースが長いことから、実はツーリングに向いているモデルとなっているのかもしれません。
このように、MVアグスタの3気筒の4兄弟ははまったく異なるキャラのバイクに見えるのですが、それらを非常に効率の良いモデル展開で実現されているということが判りました。
さて、その乗り味のキャラの違いはどのように出るのでしょうか?
試乗してみましたので、次の記事で紹介させて頂きたいと思います!
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