富士フイルムが像面位相差AFを搭載したX100s、X20、HS50EXR発表
カメラメーカーで年明けの最初の新製品発表は富士フイルムとなりました。
目玉となるのは、一眼レフカメラ並のAPS-Cセンサーを搭載するコンパクトデジタルカメラX100s、プレミアムコンパクトデジタルカメラX20、42倍の超高倍率ズームレンズを搭載するFinepix HS50EXRで、いずれも、イメージセンサーに位相差AFピクセルと搭載し世界最速AF速度を実現しています。
1月8日から米国ラスベガスで開催されるCESショーで発表することになりそうです。
X100Sは世界初デジタルスプリットイメージが表示されるビューファインダーが搭載されています。
スプリットイメージというのはおそらく、昔の(今でもライカは作っていますが)レンジファインダーカメラのマニュアルフォーカスする時にファインダーでスプリット表示される様子をデジタル的に再現していると思われます。
X20は上位モデルと同じX-Transタイプのセンサーを搭載し更に画質が向上しているようです。
X-Transセンサーは他社のベイヤー方式のセンサーとはことなり、RGBピクセルが少しランダムに搭載されていることでより銀塩フィルムのような表現が出来るそうです。
FinePix HS50EXRは42倍の超高倍率ズームレンズを搭載すると共に、像面位相差AFにより1000mmという超望遠状態でも高速なAFが実現されています。
位相差AFは一眼レフカメラと同様に、被写体の距離を予測することが出来ますので、一般的なコンパクトデジタルカメラのようにAFが前後すること無く、高速に合焦すると共に、動きのある被写体にスムースに追従出来るようになっています。
当然動画撮影時でも位相差AFは有効ですから、下手なビデオカメラよりスムースなビデオ撮影が可能になっていると思われます。
この3機種を見る限り、定評のある先代モデルとのデザイン変更は最小限に抑えられると共に、中身は大幅に進化させることで魅力倍増のカメラに仕上がっているのが特徴のようです。
これまでのデジタルカメラは毎年デザインまでリファンして新製品をアピールしていたのですが、これからは中身勝負の時代がやってきそうですね。