ギターエフェクトペダルのレジェンドになりつつある、JHSの代表Josh Scott氏が所有している歴史的なFUZZペダル4機種をリスペクトしたJHSレジェンドシリーズとして発売されました。
この4機種はこれまでのJHSのポップなデザインの筐体とは異なり、ブラックベースの鉄板を曲げたようなレトロな筐体にホワイトでレタリングされたクラシックな雰囲気を持つペダルに仕上げられています。
JHSレジェンドシリーズペダルのプロモーション動画
JHS SUPREME – 1972 JAPAN
1972 UNIVOX SUPER-FUZZ REPLICA
- 1972 UNIVOX SUPER-FUZZのレプリカサーキット
- 1960年代後半、日本では多くの素晴らしいギターペダルメーカーが存在し革新的な製品が作られていた。
- このペダルはハオクターブFuzz
- SUPREMEはJHSがコレクションしているレアな黒/灰色モデルのレプリカであり、1972ユニットは魔法を持っており他のペダルを圧倒している。
- コントロール
- Volume 音量
- Expand Fuzzの量
- サイドボタン Tone ミッドカットでより安定したサウンドに
- JHS Mode オリジナルのセッティングで、より顕著なオクターブアップ効果、より分厚いミッドレンジ、音量もブーストされる。
JHS BENDER – 1973 LONDON
MKIII TONEBENDER REPLICA
- 1965年4月、ロンドンのデンマークストリートにあるMacari’s Musical ExchangeのバックワークベンチでGary Hurstが1962年アメリカ製Maestro Fuzz Toneを基にしたSola Sound Tone Bender Fuzzを開発
- 木製のボックスで作られたのが最も最初期のプロトタイプ(1965年4月)、MKI(1965年9月)、MK2(1966年半ば)、MK3/MK4(1970年2月)など多くのSola Soundオフィシャルのバージョンが存在
- JHS Pedals Benderでは、Josh Scottのコレクションの中から最も貴重なシルバーとオレンジのデザインの“オノマトピア”バージョンと呼ばれる1973年製のMK3を復刻
- オリジナルは3つの非常に特殊なゲルマニウム・トランジスタを搭載しているが、非常に気難しく、常に希望通りの動作をするわけでは無い
- このペダルを音響的に再現しサウンドをキャプチャーし、現代のシリコン・トランジスタを採用したことで一貫性があり、動作の信頼性が高く、容易な方法で製造が可能となった
- コントロール
- Volumeはエフェクト全体のアウトプットレベルを設定
- Tone ブライトなトーンとダークなトーンをコントロール
- Attack 歪みの量をコントロール
- JHS Modeボタン ゲインが増加し、中域がブースト
JHS SMILEY – 1973 LONDON
INSPIRED BY FIRST-ERA SILICON MODEL ARBITER FUZZES
- 1966年 Ivor Arbiterは、ロンドンでArbiter Electronicsを設立、マイクスタンドの円形の土台を見て、顔(2つのノブ、フットスイッチ、ラベルが口)というアイデアをひらめいたことで誕生したのがFuzz Face
- その年Jimi Hendrixがロンドンを訪れFuzz Faceは彼の愛機となった。
- Fuzz Face最初期の数年はゲルマニウム・トランジスタを使用してたが、1969年にシリコン・トランジスタを使用するようになる。
- Jimi Hendrixはゲルマニウムよりもシリコンバージョンを好んで使用していた。
- JHS Pedals Smileyは、初期のシリコンFuzz Faceを忠実に再現。
- Josh Scottのコレクションのヴィンテージユニットを解析し、この時代のマジックを完璧にキャプチャーすることに成功。
- Fuzz Faceの最も素晴らしい特徴である、ギター側のボリュームを下げることでクリーンサウンドを出力できることも再現。
- コントロール
- Volumeはエフェクト全体の出力レベル
- Fuzzはディストーションをコントロール
- JHS Modeボタン ハイゲイン/ゲート・ファズの世界に突入
JHS CRIMSON – 1992 RUSSIA
1992 MIKE MATTHEWS RED ARMY OVERDRIVE REPLICA
- 1969年、Electro-Harmonixは伝説的なBig Muff ディストーションファズのファーストバージョン“Triangle”をリリース
- 1970年代に、V2“Ram’s Head”(1973年)、V3“Pi”(1977年)、V4“OP-Amp”(1978年)といった様々な新バージョンがリリース
- 1984年 Electro-Harmonixの2度目の倒産によりBig Muffはおよそ10年間その姿を消すことになった
- 1991年 創業者であるMike Matthewsはサンクトペテルブルクにある旧ソビエト連邦の製造会社と製造契約を締結してBig Muff 7thバージョンを復活させたが、商標を所有していなかったため、Sovtek “Mike Matthews Red Army Overdrive”と名づけらた。
- このバージョンは最初期のロシア製Big Muffで1991~92年にかけて生産された数量はごく僅かで全バージョンで最も希少なモデルで、現存する個体もほとんどない
- 有名なSovtek “Civil War”(1992年後半)バージョンと似ているが別物として捉えられている
- Red Armyは後発のどのSovtek Big Muffよりもウォームでクリア、そして明瞭なサウンド
- このCrimsonはJosh Scottが所有しているRed Armyの正真正銘のレプリカ
- コントロール
- Volumeは出力レベル
- Toneはブライトなトーンとダークなトーンをコントロール
- Distortはディストーションをコントロール
- JHS Modeスイッチ ゲインが増加し、中域がブーストされ、さらに力強いサウンドを得らる
これらのペダルはクラシックペダルのサウンドを忠実に再現したことに加え、独自のJHSモードスイッチによってJHSが考えている最高のFUZZサウンドが得られるというコンセプトが良いですね。
JHSのペダルは、おそらくパーツ供給の事情もあるとも考えられますが、これまでも限定的な生産となったものが多く、これらのペダルもいつまで生産されるか判りませんので、コレクターの方もゲットしておいた方が良いかもしれませんね。
少し前まではFUZZペダルというと、やたら歪んでしまうエフェクターという認識が強かったと思いますが、実はビンテージFUZZの生い立ちとしてはブースター的な構造となっている機種もあり、その使い方も色々議論されノウハウも公開されていることなどFUZZペダルが見直されていますので、ヒットすること間違いないと思います!
JHS Legend シリーズの価格
日本でも既に正規品として販売されており、価格は25000円〜という感じです。