先日、Husqvarna 701 2019が出たことをお知らせいたしましたが、兄貴分となるKTM 690 SMC-R/Enduro-Rが大進化してランナップに戻ってきました!
昨年時点で弟のHusqvarna 701新エンジンを搭載したのに対し、本家690が旧型エンジンで、その座はハスキーに譲り渡すのでは?と一瞬思っちゃいましたが、今回は、KTMユーザーの期待を上回る?(^^;大進化を遂げてデビューです。
KTM 690 SMC R 2019製品情報ページ
690 SMC RはKTM唯一のSupermotoカテゴリのモーターサイクルとなってしまいました。
プロモーションビデオ
KTM 690 SMC-R 2019のスペック
- エンジン
- 単気筒、水冷 4ストロークエンジン ツインイグニッション
- 排気量690 cm³ 出力55 kW
- ボア105 mmストローク80 mm
- 潤滑2ポンプ式オイル圧送潤滑
- ランスミッション6速
- スターター セルスターター
- クラッチ PASC(TM) スリッパークラッチ油圧操作式
- EMS Keihin製 EMS ライドバイワイヤー
- シャーシ
- フレーム クロモリ鋼管製スペースフレーム。
- パウダーコート塗装
- フロントサスペンション WP製 倒立 Ø 48 mm
- ストローク (フロント)215 mm
- リアサスペンション WP製 Pro-Lever リンク式モノショック
- ストローク (リア)240 mm
- フロントブレーキ
- Brembo製 4ピストンラジアルマウント固定式キャリパー
- フロントブレーキディスク径320 mm
- リアブレーキ
- 1ピストンフローティングキャリパー
- リアブレーキディスク径240 mm
- ABS BOSCH製デュアル・チャンネル 9.1 MP ABS
- 作動解除可能のコーナリング ABS
- Supermotoモード搭載
- チェーンX-Ring 5/8 x 1/4″
- キャスター角63.6 °
- シート高890 mm
- 燃料タンク容量 (約)13.5 l
- 乾燥重量147 k
ということで、出力が55KWのエンジンはHusqvarna 701と同じシリンダーヘッド部にもバランサーを備える新型LC4ユニットとなりました。
ちなみに、690 SMCRのスペックシート上でHusqvarna 701 Supermotoとの差ですが、ざっと見る限りこんな感じ
- リアサスペンションストロークは701の方が10mm長い250mm
- キャスター角は690の方が0.6度多い63.6度
- 燃料タンク容量は690の方が0.5L多い13.5L(昨年モデルは701の方が容量多かった)
- 乾燥重量は690の方が2kg重い147kg
更に何よりも進化したのは、Quickshifter +が搭載されたことで、シフトアップ及びダウンもクラッチフリーで電子制御されるということでこれは701には搭載されていないので羨ましいですね!
さらに、701よりも優れているのは2つのライディングモードがハンドルバーで切り替えられること。
- ストリートモード MCTトラクションコントロールの感度が高い
- スポーツモード アグレッシブなスロットルレスポンスでトラクションコントロールの感度が抑えられ、ドリフトやスライドが可能になる
でSupermotoモデルにはSupermoto専用のECUモジュールが、更にEnduroモデルにはリーンアングルセンサーが搭載されるなど、モデルに応じた電子制御の最適化が計られているようで、KTMの本気が伝わってきます。
2017モデル以来701はそもそもライディングモードの設定が出来なくなっているのでこれは大きな違いですね。
そして前モデルに対してデザインもすっきりシンプルなデザインになりました。
こちらSMC R 2019モデル
こちら SMC R 2018モデル
見る限りは、シートが薄くなっているようで(形状だけかもですが)より、ロングツーリングは不向き(^^;になっているのかもしれません。
でどうやらフロントサスペンションもシール部の形状が異なるようで、より進化したモノが搭載されているようです。
更に、細かく見るとタイヤがコンチネンタルContiAttack SMからBSの BATTLAX HYPERSPORT S21になっているようです。(納品される時は別かもしれません)
さすがに最新モデルのS22の装着は間に合わなかったようです(^^;
KTM 690 Enduro R製品情報ページ
690 Enduroはその名はEnduroですが、KTMの製品情報ページではエンデューロモデルのカテゴリでは無く、トラベルモデルのカテゴリになっています。
KTM 690 Enduro 2019のスペック
-
- エンジン
- 単気筒、水冷 4ストロークエンジン ツインイグニッション
- 排気量690 cm³ 出力55 kW
- ボア105 mmストローク80 mm
- 潤滑2ポンプ式オイル圧送潤滑
- ランスミッション6速
- スターター セルスターター
- クラッチ PASC(TM) スリッパークラッチ油圧操作式
- EMS Keihin製 EMS ライドバイワイヤー
- シャーシ
- フレーム クロモリ鋼管製スペースフレーム。
- パウダーコート塗装
- フロントサスペンション
- WP製 倒立 Ø 48 mm
- ストローク (フロント) 250 mm
- リアサスペンション
- WP製 Pro-Lever リンク式モノショック
- ストローク (リア) 250 mm
- フロントブレーキ
- rembo製 2ピストンフローティングキャリパー、
- ブレーキディスク径 300 mm
- リアブレーキ
- 1ピストンフローティングキャリパー
- ディスク径 240 mm
- ABS
- Bosch 9.1 MP (コーナリングABSとオフロードモードを含む、作動解除可能)
- チェーン X-Ring 5/8 x 1/4″
- キャスター角 62.3 °
- 最低地上高 270 mm
- シート高 910 mm
- 燃料タンク容量 (約)13.5 l
- 乾燥重量 146 kg
- エンジン
Enduro R 2019モデルイメージ
こちらはEnduro R 2017モデルイメージ
Enduroモデルはカラーリングも含めて旧モデルからより外観がリフレッシュされスッキリした印象が強いですね。
また、EnduroとSMCRはシートの形状が異なっています。これもKTMが本気で690をモデルチェンジしたことが解りますね。
Enduro Rのシート はウェットでもグリップを確保
SMC R のシートはレザースーツでも最適なグリップ
ちなみに、Husqvarna 701 Supermoto2017モデルのシートは、特殊な樹脂素材が使われておりあまりにもデザイン重視(^^;で、オンにもオフにも向かないモノでした。
テクスチャーのウェアを来て加速するとめっちゃ滑って全開に出来ませんでした。(レザーツナギだとまぁ大丈夫なのですが)
そのせいか2018モデルでは素材が変更され通常の合成皮革が用いられています。
これらのように、大きな進化を遂げた2019年モデルですが、ここであえて2019モデルの残念?な点を挙げるとすると、タコメーターが省略されたっぽいことです。
まっ、ここは701と同等になったということでしょうか(^^;
いかがでしょうか?
最新エンジンの搭載によるパワーアップ、クイックシフターの搭載の搭載によって、激しいライディングでも自由自在に簡単にシフト操作が出来るという強力な武器になりますし、ツーリングではよりイージーなライディングが可能になりそうです。(シートは薄くなっているようですが、、、)
更に高精度のトラクションコントロールを搭載したKTM 690 2019はこれまで以上は魅力たっぷりの仕上がりですね。
できれば、Husqvarna 701 も2020モデルあたりでこのクイックシフター是非搭載して欲しいですね!!