前の記事では、Pioneer XDP-30Rを購入に至るまでということで報告させて頂きました。
そして、この記事では感想を書かかせて頂きますが、まず本当に購入して良かったという感じです。
当初、最大500GBを超えるストレージが可能になることを重視して購入したのですが、音質についても予測以上の結果でした。
とりあえず XDP-30R届いたということで、、、
開封など
同時に、専用イヤホンとも言って良いの SE-CH5BLを購入しました。
XDP-30Rはこの価格帯として珍しい、2DAC、2アンプ構成のバランス出力が特徴ですが、せっかくなのでこれを活かす為にはやはりバランス接続イヤホンを購入するしかないということで、とりあえず最もお手軽な価格の6千円台で購入できる、SE-CH5BLを同時購入させて頂きました。
で、一応こんな感じのパッケージ
本体とUSBケーブルというシンプルな(^^;内容ですね!
大きさはiPhone 7より二回りくらい小型で、この大きささと普段持っていても苦にはならないですね。
一方、SE-CH5BLの方は6千円台の製品にしては立派なパッケージです(^^;
で、電源を入れながら、、、、
外観をチェック
デザインのポイントとなっている、左右非対称と真鍮色?のダイアルですが、、、
ボディの素材はアルミ削り出しだということですが塗装が良くないせいか(^^;ちょっとプラスチッキーです。
このダイアルの素材もプラなのでしょうか、、、回転フィーリングも軽過ぎてチープです。
でボディの造形は某社の人気プレイヤーからそのままインスパイアされた系なのでしょうか?
本家よりデザイン的なバランスがちょっと悪い感じもします。
どうせなら素直にスクエアなカタチでも良かったのではと思ったりして。。。。
で、周りを見るとまずは底面にmicroUSB端子。当然マスストレージモードで接続して楽曲を転送出来ますし、microSDカードに直接音楽ファイルをsaveしても良いのでiTunesのような特別な転送ソフトは必要ありません。
ちなみに、Pioneer謹製の「X-DAP Link」というアプリを使うとMacからファイル管理と転送が出来るとの触れ込みですが、私のMac Book Proではなぜかプレイヤーが認識しませんでした。やはりこのあたりの完成度は低いようです。
で、左サイドにはボタンと、このプレイヤー最大の特徴であるデュアルmicroSDスロットがあります。
で、私の場合とりあえずですが、値段がこなれているSanDiskの200GB microSDを購入、加えて手持ちの64GBを差しました。
200GBの方はiTunesライブラリの170GBの格納用、64GBは最近購入したハイレゾファイルを入れることにしますので、直近はこれで足りますね。
今後、ファイルが増えると、256GBのカードを購入したいですが、未だ高いので安くなったら、、、、と思っていたのですが、ついこの間は2万円前後だったのが1.5万円あたりまで下がって来ました。
それでも2枚いれると3万円ですからプレイヤーより高くなりますね(^^;
でトップ部がこちら。
で、間ん中が通常のイヤホンを接続するΦ3.5スレテオミニプラグで、その下がφ2.5 4極バランスプラグです。
ただΦ2.5の方はやはり径が小さいということで、実際の取回しでは不安感もちょっとありあますし、端子から外れやすいように感じます。
出来ればΦ3.5 4極バランスの方にしてほしかったですね。。。
GXX4710 イヤホン ケーブル バランスケーブル 2.5mm mmcx 4芯7n無酸素銅ケーブル 2.5mm 4極 ケーブル mmcx ケーブル Yinyoo (MMCX(2.5mmプラグ))
なのですが、このバランス接続を味わう為に購入したのが、SE-CH5BLですね。
驚いたのはその音質
結果的に、たった6千円弱のこのイヤホンですが、 XDP-30R買うなら絶対購入した方が良いと感じました。
これまで、iPhone用に2万円とか3万円の(それでも中級クラスだと思いますが)をイヤホンを店頭で視聴したりしてきましたが価格の割にはそれほど音は良くない。(個人的にそう感じました)
ところがXDP-30R+SE-CH5BLにした途端に、これまでとは違う音が出て来たのが驚きました。
iPhone7やGalaxy 8+で2万円弱のイヤホンで70年代のロックを聞いていると、パワー感が無いのが悩みでした。
現代の楽曲は低音のベースラインを強調する楽曲が多いのに対して、その頃のロックのベースはサブ楽器的な扱いだったのでしょうか、ギターやボーカルの方影に隠れてなっているようなイメージで、それをiPhone等で聞くとベースの音程や、ドラムのキックが分離していないという感じで寂しく聞こているようです。
ところがXDP-30R+SE-CH5BLで、アップサンプリングをON、バランス接続(ちなみにイコライザー類はOFF)で聞いても、70年代のロック音源でもベースラインがより明瞭に聞こえるようになったのにまず驚きました。
更に60年代のJazzでは、トリオ等ではベースが重要な楽器として聞こえるのですが、iPhone等ではピアノのタッチや、ドラムの微妙なコントロールが聞こえないような感じでしたが、XDP-30R+SE-CH5BLではより細かいピアノのタッチや、シンバルとスネアがちゃんと分離して聞こえるようになりました。
最新の楽曲でも、これまで埋もれたいた細かい音が聞こえて来るようになりました。
ただ、あまり複雑に様々な音を重ねている楽曲は、煩く感じるようになりましたが、これは逆に言えば良い楽曲と悪い楽曲をちゃんと聞き分けられるということなのかもしれません。
それと、60年代の録音では良くステレオが出たばかりだったのか左右に極端に楽器が振られた楽曲は、あまりにも分離が良すぎてアルバムを通して聞き続けているとちょっと酔った感じになりましたw
このようにXDP-30R+SE-CH5BLは低価格のポータブルプレイヤーであり、低価格のイヤホンなのですが、それでもこれほど音楽が素晴らしく聞こえて来たのはある意味驚きでした。
合わせて3万円ですので、下手に3万円のイヤホンだけを購入するよりよほどコスパは高い筈です。
まぁ、それ以上のイヤホンを購入される方は当然iPhoneでは無く、もっとお高いハイレゾプレイヤーがディフォルトになるとは思いますが、、、
嬉しいサプライズ
で、 XDP-30Rがエライのは低価格プレイヤーにも関わらず、このようにちゃんとWi-FI接続とBluetooth接続もサポートされているということで、本体アップデートもWi-Fi経由で単体で可能です。
早速Wi-Fi経由でファームアップもしてみましたが、使い勝手が大幅に改善されるということです。(というは悪かったのが普通になるようですがw)
で、嬉しいサプライズだったのはWi-Fi経由でインタネットラジオのRadikoが XDP-30Rで聞けるのです。
家ではWi-FIに接続、外出時はiPhoneをテザリングにして、XDP-30RでRadikoを受信出来るようになります。
私は本当にRadikoを良く聞いているのですが、このXDP-30Rの左右デュアルアンプのバランス接続とアップサンプリング処理によって、おそらく今ポータブル環境でRadikoを最も高音質で聞けるデバイスな筈です。
また、XDP-30Rはライン接続モードも備えていますので、オーディオに接続することでRadiko受信機にもなりますし、最大500GBの容量を活かすならこれ1台でダウンロード楽曲のホームオーディオ接続からポータブルオーディオ機として使いまわせることになります。(実際にそうなりました)
ちなみに、バランス接続でのライン出力も可能なようですが、そもそも左右セパレートチャンネルのオーディオなんて持ってないですし、接続もかなり頑張らないと実現出来ないですが(^^;
まとめ
ということで、このXDP-30R+SE-CH5BLは最高のコストパフォーマンスを持つプレイヤーとして買って大満足でした。
このコストパフォーマンスを実現出来たのは、おそらくですが、Pioneer様では某社のようなそ開発リソースが無く(失礼かもしれませんが)プレイヤーもイヤホンも本気の上位モデルからかなりの部分を引き継いでいるからでは無いでしょうか?
気に入った点
- 内蔵156GBに加えmicroSDの2スロットによる最大512GBのストレージ容量の追加が可能
- 楽曲はmicroSDにコピーするだけ、3つのストレージ(内蔵、microSDx2)をミックスしてシャッフルプレイが可能
- この価格帯で2アンプのバランス接続
- たった6千円のSE-CH5BLイヤホンで本格的なハイレゾが聞ける
- 私的にレガシーなMP3からApple Losslessも聞けるし、FLACからDSDまで主要なハイレゾをサポート
- 現在最高音質のポータブルRadikoプレイヤー
- 2アンプ2DSDでバランス出力しアップサンプリングONしている割にはバッテリーが持つ4〜5時間程度かな(勿論他社はもっと持つけど出張新幹線の往復で十分使える)
- このスペックながら小型で軽量(軽すぎてチープだがw)
イマイチの点
- 価格帯としては質感がチープなのは許せるが、無理して他社に似たデザインで無くても良かったのでは?
- Φ2.5ジャックが不安
- 本体は低価格だが専用ケースがめちゃ高いw
- iPhone用リモコンアプリはちょっと便利だが、かっこ良いUIの割には(^^;機能が少ない、個人的には今聞いている極をプレイリストに加える機能が是非欲しい。