通常のレンズは光軸の中心が、カメラのイメージセンサーの中心と垂直になるよう使われますが、これにあえて、角度を付けたり(ティルト)、ズラす(シフト)ことで様々な撮影高価を得ることが出来るのが、チルトシフト(ティルトシフト)レンズ
もともと、建築やポートレートでの「アオリ撮影」を実現する為のレンズですが、少し前その効果を逆手に撮ったミニチュア撮影が注目を浴びました。
ただ、そのレンズ、複雑な機構故に、マトモに買うとかなり高価なお買い物になますので、ミニチュア撮影のようなレンズ性能を「一部劣化」させる使い方だと勿体無いと言えば勿体無い、、、、
そんなチルトシフトレンズを、使わなくなったヘッドフォンを再利用して作るDIY記事が公開されています。
■準備するもの
- マニュアルフォーカスレンズ(中古の古いレンズなら安価に買えます)
- レンズのリアキャップとフロントキャップ
- ヘッドホンのイヤーパッド1組
- 瞬間接着剤、強力接着剤、スコッチテープやセロテープがあると便利
- 簡単に切断出来るボードあるいは厚紙
- ブラックスプレーペイント
- 黒の油性マジックペン
■おおまかな作り方
- イヤーパッド2個を前後に貼り合わせる
- レンズリアキャップの周囲を利用し、レンズ側マウントを作り、ボードでイヤーパッドに接着
- カメラボディキャップの周囲を利用し、ボディ側マウントを作り、ボードイヤーパッドのもう片方に接着
- 場所に応じでブラック塗装やマジックで黒く塗り、光線の拡散を防止
完成したのは、所謂「蛇腹」ですね。
この状態で、カメラボディにDIYヘッドフォン蛇腹を付け、それにレンズをマウントするのですが、撮影時は、レンズや上下左右の移動を手で微調整するだけでは無く、ピントの方も前後に動かして調整する必要がありますので、かなりの撮影テクが必要になりそうです(^^;
また、三脚は必須ですね。。。。
当然、撮影結果がリアルタイムに判る、ミラーレスカメラ、か、一眼レフカメラではライブビューを使って撮影する必要がありますが、一眼レフカメラの場合、マウントとセンサーまでの距離(フランジバック)が変わって来ますので、マクロ以外ではピントが合わなくなります。
よって元記事では、マクロ用のチルトシフトレンズDIYということになっています。
ただ、ミラーレスカメラい昔の一眼レフ用レンズを使う場合、そもそもマウントアダプターが必要になりますので、その長さ分を考慮すれば、無限遠でもピントが会うようになり、ミニチュア撮影で使えるようになるかもしれませんね。
この工作カメラボディやレンズにダメージを与える可能性もありますので、十分注意して自己責任ということになりますので宜しくお願いいたします。
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