ちょうど1年前、ギブソンギターにワシントン条約に抵触しているということで捜査が入っていたというニュースがありましたが、
ギブソンギターが木材の不正輸入の疑いを掛けられFBIにガサ入れされたというギターな人にとっては衝撃のニュースが流れました。
先日これをギブソン側が認め、罰金2300万円を支払うことに同意したということです。
不正輸入したという木材はインドのマダガスカル産の黒檀。
2006年から取引が停止されているということです。
【ワシントン=共同】米司法省によると、大手楽器メーカー「ギブソン・ギター」は7日までに、ギター部品用にマダガスカルから黒檀(こくたん)を違法に輸入した疑いを認め、罰金30万ドル(約2360万円)の支払いと、黒檀など約26万ドル相当の木材の没収などに同意した。
米司法省のイグナシオ・モレノ(Ignacia Moreno)次官補は声明で、「ギブソン側は、同社が購入していたマダガスカル産の黒檀が、過剰な伐採を抑制し、木材の希少種を保護するとした趣旨の法律に抵触している可能性があることを認めた」と述べている。
既に、マダガスカルからの輸入は全て停止しているそうで、所有していた木材も既に返却。
ギブソンが販売しているギターには、最高級の黒檀の指板もう無くなっているのかもしれませんね。
米司法省の発表によると、ギブソンはマダガスカルとインドで保護対象となっている黒檀を輸入していた疑いがあるとして2009年から当局の捜査を受けていた。 同社が違法輸入の可能性を認めたため、罰金を支払うことになった。マダガスカルからの輸入はすでに停止している。
但し、ギブソンのCEOは、この一件を不正にターゲットにされたものと発言されています。
AP通信によると、ギブソン社の最高経営責任者(CEO)は「不当にターゲットにされたと感じている」との声明を発表し、捜査への不満を表明した。
とても残念なニュースで(みせしめにされた?とは言え)ギブソン・ギターは弁明の余地は無いと思いますが、このような稀少材料が制限されることによって楽器の本質も変わらないようになって欲しいものですね。