ロータス(ルノー)が昨年からテストしていたと噂される、ライドハイトシステムの解説図がF1公式サイトにアップされ、サスペンションメカニズムのイノベーションであるとまで紹介されています。
1.はサスペンションのプッシュロッドだが、ブレーキキャリパーによって動く部品に接続されている。
2.はアームに固定されておらず、数ミリ自由に動く構造になっている(黄色で示されてる部分はそのインサート部分)これによってブレーキング時に発生するフロントのピッチをもたらす力を逃がす働きを示す。
このシステムですが、電子制御や油圧アクチュエーターなどを用いたりアクティブなものでは無く、あくまでも“機構”としてリアクティブに動作すること、またDRSのようにドライバーが制御するような構造では無いことから、FIAによっていったん合法であると認められ、公開されていました。
そしてメルセデスMGP W03のプロジェクトも採用、更にフェラーリが追従して開発する意向を示していたようでが、なんとFIAは態度を急転、禁止という通達を出してしまいました。
FIA(国際自動車連盟)、新機構サスペンション禁止へ: FMotorsports F1
ウィリアムズのチーフオペレーティングエンジニアを務めるマーク・ジランによると、FIAはリアクティブサスペンションシステムの禁止を金曜日の夜に全チームに通達したとのことだ。このシステムは、ブレーキング時にライドハイトを調整するシステムで、昨年11月にアブダビで行われた若手ドライバーテストでロータス・ルノーGPがテストしていたものだ。
今季キミ・ライコネンの擁立で注目を集めるロータス・チーム(前ロータス・ルノーGP)が、今季マシンに新機軸のサスペンション・システムを搭載する意向であることが判明、合法かどうか波紋を呼んでいる。
ドライバー手動ではなく、ブレーキトルクに反応するものであったため、このデバイスはレギュレーションの抜け穴を突いていると考えられていた。その合法性を検証していたチームの1つがフェラーリだ。
イタリア・メディアらが伝えれるところによれば、すでに噂になっているロータス・チーム(前ロータス・ルノーGP)のマシン同様、ブレーキング時の姿勢変化を抑え車体を一定水準に制御するような革新的サスペンションを搭載しているというもの。
昨年のアブダブテストから既にサスペンションをテストし、他のチームに対して大幅な有利なポジションからスタート出来る筈のロータスでしたが、これは痛い決定ですね。
今期からキミ・ライコネンを擁してトップチームとしてのパフォーマンスを狙うロータスでしたが、スタートから躓いてしまったことがちょっと気になります。
ライコネンに与えられるロータス・チーム(前ロータス・ルノーGP)のマシンはFIA(国際自動車連盟)が新機構サスペンションを禁止したことにより、大幅な構造変更を強いられるとみられている。