トイ・ストーリー宣伝プロデューサー百合草 太郎様のトークセッション後半では、これまで見た人の感想をについて。
◆まず、映画評論家、故 淀川長治さんのお言葉
映画は100人見れば100通りの見方になる
トイストーリーもそんな映画、見る人がそれぞれの人生を引きずっている。
◆これまで見た人の感想
反省、自分を変えなきゃ
別れと不安
息子さんの就職で
友達の大切さ
大人だからこそトイストーリーを見て感じるのは、その人が置かれている状況で様々な思いがあるんです。
◆宣伝プロデューサーの視点と個人の視点
プロモーションでは最大公約数のメッセージが必要となる。
しかし、映画は自分自信のもの。他人とは違う人生がある。
20代後半を過ぎると、社会との繋がりが深くなることを実感した。
年齢を重ね人生を引きずるようになると、生き方のヒントが必要なる。
◆質疑応答ターイム!
・トイストーリにトトロが出てくるが、どうしてそんなことが実現出来たのか?
ピクサーと宮崎駿氏の20年来の友情の証。
ピクサーの人達は、この映画を制作するにあたって、儲ける事などは全く考えていない。
ピクサースタッフは日本にやってくると、必ず宮崎駿さんを訪問して、作品を見てみらう。
・冒頭の短編映画day and night には何か役割があるのか。
短編映画を先に見ることで、ピクサー映画の世界に入る準備をしてもらう。
制作側ではアニメーターの訓練の場、そして監督もラセターさんなど本気で関わっており、彼らの遊びの場でもある。
・トイストーリ3で完結するのか?
アンディーとの話は3で完結すると監督は語った。
ではアンディー以外で4を作るか?それは誰にも判らない。
そもそもピクサーの方々は、続編で儲けることは考えていない。
・1,2はガチの映画だったが3では傾向を変えたのは何故なのか?
3はアンディーが10歳を取り大学生となった。見る側も歳を取られている。変わるのは必然でもある。
今回、事前に大学生にも見てもらった。
そもそも子供向け、大人向けなどのターゲットもきめていない。
面白いストーリーを作ることに注力。
ストーリー作りは何度も何度もにシュミレーションした上で決められている。
・3Dが流行っているが、トイストーリ3は2D,3Dどちらで作ったのか?
最初から3Dを前提としていた。
今回の試写会ではあえて2Dを見て頂いたのは、この素晴らしいストーリーを伝えて欲しいということ。
トイストーリ3の3Dは、これまで世間で認知されている(例えばアバターのような)3Dとは違うアプローチをしているので、是非見て頂きたい。
などなど、まだまだ質問は続く気配ですがお時間が来てしまいました。
それよりも、百合草さんの回答が素晴らしいというか、ブロガーの方の質問に対する回答から必ず百合草さんワールドに引っ張って行くパワーみたいなものを感じました。
◆脇坂守一さんご紹介
宇宙戦艦ヤマトから宮崎駿作品を手がけられた宣伝プロデューサー、脇坂守一さんも我々と一緒にご覧になっていたということでご紹介。
ということで、楽しいというか、深いトークセッションも終了。
トイ・ストーリー3はシリーズ3作目ということで、様々なモノをひきずっている作品として宣伝される方の苦悩や苦労も伝わって来る大変面白い、トークセッションでした。
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