フェラーリやルノーから訴えられていたマクラーレンの新車『MP4-25』のリアウィング問題ですが、FIAの検査によって合法の結論が出ました。
調査の結果その全貌が明らかにされ、ウィットマーシュ氏は今後各チームはこのシステムをコピーすることになるだろうと語っています。
レッドブルのホーナー氏の指摘
Horner expressed his unhappiness about the slot that McLaren has in its rear wing ahead of the first race of the season – although that area forms only one part of a package of solutions McLaren is using.devices
まずマクラーレン『MP4-25』のエアロシステムはとても複雑なトリックが仕掛けられていたようです。
その1つが、コクピットのドライバーをクールダウンする為にヒザで操作出来る、エアインテークはがあるということ。
そして、導かれたエアーはドライバーを冷却した後、カウル内を辿り、シャークフィンの下、リアウィングの支柱前にあけられたスリットに向かって排出されるようです。
その結果、マクラーレン『MP4-25』は、リアウィングによるドラッグが減少し、ストレートスピードが向上することになるんだそうです。
また、エンジンカバーとリアウィングが結合していることもポイントになっているようです。
マクラーレンのリアウィングは独特の形状になっており、エンジンカバーと連結しているため、特にレッドブルとフェラーリがその部分の合法性を明確にするようFIAに求めていた。
マクラーレンは不測の事態に備え、不測の事態に対応する為、このクレームにも対応するパーツををバーレーンに持ち込んでいたようです。
シーズンオフテストの間、レッドブル・レーシングが、MP4-25のリヤウイングはレギュレーション違反である疑いがあるとして、その合法性を審査するようFIAに依頼した。レッドブルのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーは、マクラーレンのリヤウイングは「他のチームとは確実に異なっている」と述べている。
ということで、今後は各車ドライバー冷却用のインテークと、エンジンカウルと連結したリアウィングが見れることになりそうです。
ドライバーの方は涼しくなって良いかもしれませんね。
でもヒザで操作するそうで、ドライビング中の操作が増え、増々忙しくなりそうですね。
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シーズン前に行われた合同テストの結果、フェラーリやレッドブルらからレギュレーションに抵触するのでは、との指摘があったマクラーレン・チームの新型車『MP4-25』のリヤウィング部分だが、バーレーンGP現地で行われたFIA(国際自動車連盟)による検証の結果、問題ないと判断された。
マクラーレンのシステムは、モノコック上部左側に吸気口があり、ドライバーの膝で開閉を切り替えるとみられている。
マクラーレンのシステムにはドライバーの頭上後方に設置されているエアインテークが関係していると言われており、コックピット内のヒザ位置に設置されているトリガーによって空気の流入量を調整できると考えられていた。ドイツ誌『Auto Motor und Sport(アウトモートア・ウント・シュポルト)』の報道では、FIA担当者は「シンプルだが素晴らしいトリック」と語ったという。
BBCが伝えるところによると、マクラーレンのスポークスマンは、このリヤウイングデザインは「全く問題にならなかった」と述べたという。