スウェーデンの自動車メーカー、サーブが消滅するかもしれません。
SAABはGMのブランドとして、生産が継続されていましたがGMの経営破綻をきっかけに、既にサーブの売れ行きも芳しく無く不採算部門として、身売り対象となっていましたが、結局最後の砦のオランダのスパイカー自動車(F1からは消滅しましたが)への売却が纏まらなかったとのことです。
GMとオランダのスパイカーは18日、GMが保有するサーブ事業のスパイカーへの譲渡について、合意できなかったことを発表した。
SAABは元々スウェーデンの戦闘機を開発する軍事産業の自動車部門として立ち上がった会社で、当初は飛行機を連想させる、空気抵抗値の少なさを性能とした超個性的なデザイン、そして世界初のターボエンジンの量産化に成功したということで、親会社のSAABが持つ航空機技術を駆使した車でした。
その後、アルファロメオ164やランチアテーマとボディを共用するSAAB9000
そして、経営不振からGMのブランドになり、そこでは同じくGMとの関係があったスバルインプレッサをベースとした9-2xなどを販売していました。
特にSAAB 900の頃は、日本でもちょっとお洒落な車好きが乗るメーカーとして人気になりましたが、何せ北欧のスウェーデンのクルマですから、日本の夏は特に厳しく、エアコンは効かないわ、オーバーヒートするわ、電装系は弱いわで維持していくのが大変なクルマだったようです。
当初はそれでも個性的で、どのメーカにも似ていない車でしたが、GMになってからは、すこしずつサーブの個性が消えていっていたのが残念でした。
それにしてもこのままSAABという個性的なクルマメーカーがそのまま消えてしまうとすれば、本当に残念ですね。