246Gallery

バイク、F1やクルマ、音楽やギター、カメラやガジェットの話題を日々お届けするブログ

F1:話題

バトン、マクラーレンへ移籍の目的

2009年見事F1チャンピオンを獲得した、ジェイソン・バトンが、マクラーレンに移籍してしまいました。

来季から、ブラウンGPは、メルセデスGPとなりフルワークス体制になり、つまり、同じメルセデスエンジンを搭載するマクラーレンと互角、いやもしかしたら、より強力なチームとなる筈で、そのままチームに残れば2010年も十分チャンピオン争いが出来るのです。

何故、バトンは移籍を決めたのでしょうか?
ロス・ブラウン氏が興味深い発言をしています

普通に考えれば、若さ溢れ、類稀ななドライビングセンスを持ち、皇帝シューマッハを破ったアロンソをも追い出すことに成功し、マクラーレンに育成されとの深いリレーションをルイス・ハミルトンと同じチームに、いきなり移籍するということは、あらゆるハンデを背負ということは、誰にも判る筈です。

また、マクラーレンはバトンに示したお金は、ブラウンGPよりも低い額だったということで、普通に考えれば、バトンがマクラーレンに移籍する理由はまったく見当たりません

その回答としてロス・ブラウンによれば、バトンの移籍はお金の問題では無いそうです・・・・

「ジェンソンは、ルイス・ハミルトンと同じクルマに乗りたかったんだ」

「勇敢なことだし、尊重すべきことだ」

長年掛かって念願のチャンピオンを獲得した、バトンですが、いわゆる苦労人であり、2009年チャンピオンを獲得できたのは最高の強運の持ち主だったと、言われるかもしれません。
それに対し、同じイギリス人であり、更にその前の年チャンピオンとなったハミルトンは突如現れた天才ドライバーという捉え方をされています。

バトンとしては、2人のイギリス人チャンピオンとして、本当のチャンピオンは誰なんだということを、証明したいということなんでしょうか。

つまり、来年バトンがF1を走る第一の目的は、とにかくハミルトンより前を走ることになります。

ロス・ブラウン氏も認めているように、プライドが最も大切なアイデンティティと考える、イギリス人らしい選択かと言えるかもしれませんね。

バトンのある意味最後の目標の達成は、どう考えても可能性が低いかもしれませんが、そもそも、可能性0%の状態からチャンピオンを獲得する偉業を成し遂げた、ドライバーであるバトンならやってくれるかもしれませんね

そして、バトンと同等あるいはそれ以上と言われる才能のあるドライバーが市場に溢れていた状況の中、それを受け入ることにした、マクラーレンも面白い選択をしたと思います。

メルセデスのトップチームのステータスを奪われた反撃なのか?それとも、既にアロンソを撃破した、ルイス・ハミルトンに、チャンピオン2人目を破らせ、最強のドライバーにすることが目的なんでしょうか?

もし、来季、バトンがハミルトンを破り、メルセデスGPを破ることになれば、最高のドラマになるかもしれませんね。