フェラーリF1が今、FIAに対して激しい怒りをぶつけています・・・・
それはFIAが、いや、モズレー会長が発信した、F1の新しいレギュレーションにあるのです。
フェラーリがそれほど怒り狂う新しいレギュレーションとは、新しいレギュレーション案はこちら
なんと、予算ギャプを受け入れたチームは、元のレギュレーションに戻るばかりではなく、KERSmの出力倍増、そして四輪駆動までOKという、超アグレッシブな案となっています。
どちらのレギュレーションを選択したにしてもあるべき姿は、予算制限・・・なワケですが、両者の選択後の姿があまりにも違うということで、めちゃめちゃバランスが悪いと感じますね。
FIA(国際自動車連盟)がこのほど明らかにしたF1チームに対するコスト削減案は、年間予算の上限を4千万ポンド(約58億4千万円)にするとしたものの、これを守ったチームとそうでないチームとの間でレギュレーションに格差を設ける事実上の『Wスタンダード』であることが判明し、早くも各チームの間から不満の声が湧き上がっている。
フェラーリにとってみれば、そもそも今年のレギュレーションの大幅変更自体がむちゃくちゃ無理だったのに大して、2年もたって、また真逆のレギュレーションを強要されるのは我慢がならないということでしょう。
更にこのレギュレーションが実現されるなら、多くのチームが予算ギャップを受け入れることになる筈、というか、受け入れずにはいられないと思いますが、それは、レギュレーションを楯にとった、レギュレーションを作る立場にいる側からの、強制というか脅しに近い容なのでは無いでしょうか?
予算ギャップの方を選択した結果は、チームの活動をすべて、予算を監視する側、すなわちFIAに公開する必要がありそうで、つまりは、実質F1に参加するチームは全てFIAが運営するチームになるに等しいということです。
さらに、強権をちらつかせているのがこちら
FIA(国際自動車連盟)は29日(水)行われた世界モータースポーツ評議会で、2010年のF1参戦枠を13チーム26台までとし、希望するチームは5月22日(金)から29日(金)までに申請しなければならないと決めたことを発表した。
確かコンコルド協定が存在していた時代チーム数の制限が12でした。
なぜ13チームに増加されるのは?それは、アストンマーチン、ローラ、USF1など参戦を表明しているチームで13になるからでしょう。
もう、その場にあわせて規則変え放題って感じですね;;;^^)
ということで、フェラーリのトップ。モンテゼーロ会長自らが警告を発しました
フェラーリのルカ・ディ・モンテゼーモロ会長は、2010年の予算キャップの導入は、”不公平”で”偏った”チャンピオンシップを導く可能性があり、F1にダメージを与えると警告している。
F1チームの中で最も古く実績があり、影響力を持つフェラーリ・チームが、FIA(国際自動車連盟)が示したF1コスト削減案に真っ向から対立する姿勢を明らかにした。
フェラーリも、そんな状況をただ指をくわえて見ているだけではありません。
アメリカのル・マンシリーズに参戦体制を整えているという、逆の脅しも掛けてきました。
今回、白羽の矢が立ったのはル・マンだ。フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリとルカ・ディ・モンテゼモーロ会長が出席して、6月に行われる有名な24時間耐久レースへの参戦に向けて公式に始動することとなった。
対するFIAモズレー会長も黙ってはいません。。。。
FIA(国際自動車連盟)のマックス・モズレー会長は、自身がリードするF1コスト削減案に対しフェラーリ・グループのルカ・モンテツェモロ代表が異議を唱えていることに対し、「フェラーリがいなくともF1はできる」と強く反発する姿勢をみせた。
確かにフェラーリ抜きでも、F1は成立するかもしれませんが・・・・
FIAにしても、メーカー側にしても、お金のことばかりで、ファンに対するメッセージが欠けているのが心配なことろです。