トヨタ、ウィリアムズ、そして二連勝したブラウンGPが使っている二重(三重)のディフューざに対して、他チームからクレームが入っている問題、14日にその公聴会が開催され、佳境に入ろうとしています。
F1-Gate.comでは各チームのディフューザの写真をまとめてアップされています。
2009年の開幕前から議論となっているF1ディフューザー問題。ブラウンGP、トヨタ、ウィリアムズがマシン採用するリアディフューザーの設計に対し、ライバルチームは、レギュレーションで定められる上限の175mmを超えていると抗議。来週14日(火)に国際控訴裁判所公聴会がパリで開催され、合法か違法かが決定する。
その形状を比較すると、ディフューザに関する各チームのアプローチはかなり大きな差があるようですね。
FIAがどのような判断を下すのか?
それを予測、あるいは、希望する側では解釈が異なるようです。
レッドブルのクルサード氏は、抗議する立場ながらそれがFIAを通過すると予測しています。
デビッド・クルサードは、来週火曜日に行わるディフュザーに関するFIAの公聴会でブラウンGP、トヨタ、ウィリアムズのディフューザーが合法と判断されると考えている。
勿論フェラーリのローリーバーンは、合法以前にレギュレーションの解釈の問題を指摘しています。
フェラーリのデザインコンサルタントを務めるロリー・バーンは、ブラウンGP、トヨタ、ウィリアムズの”ディフューザーギャング”が今年、F1のテクニカルレギュレーションの解釈方法の15年の慣習を破ったと考えている
フェラーリのキミ・ライコネンは、ディフューザ問題が今年のタイトルの流れを大きく変える問題であることを予測しています。
キミ・ライコネンは、来週に開かれるFIAのディフューザー公聴会が2009年シーズンを左右する重要なものになるだろうと語った。ライコネンだけでなくF1関係者の全てが彼と同様の意見を持っており、ブラウン、トヨタ、ウィリアムズのディフューザーの行く末は来週の火曜日に決定される。
しかしながら、抗議しているチームも、既に開発を進めているということですが、開発はマシン全体の空力処理の変更が発生することになり、更にはレッドブルのようにサスペンションの設計の制限などもあるようで、各チーム、たかがディフューザとは言え、数十億円の開発費が掛かると言われているようです。
BMWのマリオ・タイセンは、マレーシアGPで見せたパフォーマンスに満足している。ロベルト・クビサは最初のラップでリタイアとなったものの、ニック・ハイドフェルドはわずか1回のピットストップで2位表彰台を獲得した。タイセンはブラウンなどの3チームが使用しているディフューザーに反対しているが、一方で独自の解決策を見いだしている。
大規模チームのBMWザウバー、マクラーレン、フェラーリは、論争の的となっている”2階建てディフューザー”の製作を開始したことを認めた。
ということで、ライコネンが言うように、FIA公聴会の結果が、今年のタイトルを、つまりディフューザー問題が最大のトピックになる、、、という年になるかもしれませんね、