2008年はネットブックという言葉が広く認知された年でした。
2009年ネットブックはどう進化するのでしょうか?
AppleやSONYがもうすぐ”何か”を発表することで、今年のネットブックの動向に更に火がつく可能性があります。
日本ではネットブックは5万円パソコンとも呼ばれ、まずはノートPCなのに安いということと、2台めなら少しスペックは劣っていても十分使えるということで、不景気の中で相対的に爆発的な人気として印象付けられまし。
世界的な景気後退で、昨年は急速に個人消費が伸び悩んだ。IT(情報技術)の分野も例外ではないが、そうしたなかで急速に販売シェア(市場占有率)を伸ばしているのが、小型・低価格のミニノートパソコンだ。「5万円パソコン」とも呼ばれ、2台目のパソコンとして低価格志向を強める消費者の心をがっちりとつかんだ。
今後は、本来のネットブックというネットに接続して、メールやインターネットを見るという限られた用途に向かうのか、それとも、これまでのパソコン同様に、いかに便利そうな機能を加えながら差別化するか?という道に分かれるそうです。
その中で、機能的にフツーのPC以上を目指し、よりコンパクトにしようとという方向がSONYがティザー広告を展開しているVAIO Pシリーズと言えるかもしれません。
発表されると目される新モデルは「VAIO type P」で、激薄とコンパクトさを兼ねた革新的なモバイルノートパソコンとなるようです。
一方、よりより本来のネットブックに近い姿としては、Androidが動作する、小型ノートPCが実現すれば、Googleが志向するクラウドを最も効率良く利用できるガジェットになるかもしれません。
CNET様では、EeePCにAndroidがインストール可能であったという記事を掲載されています。
米国時間1月1日、2人のフリーライターがブログVentureBeatに投稿し、GoogleのAndroidオペレーティングシステムをASUS Eee PCに移植したことを明らかにした。果たして、これはネットブックの新たなトレンドになるのだろうか。
個人的には、高価機能やソフトをてんこ盛りで装備するより、OSとブラウザが一体化し、クラウドを駆使した新たなノートPCの利用法としてのネットブックの方が魅力があります。
現に、VAIO Pシリーズには、3Gの携帯ネットワークの通信モジュールが内臓できるオプションも備わるそうです。
Androidによって携帯電話やノートPCを統合あるいは超越するプラットフォームを実現出来るかもしれませんね。
ソニーも本当に革新的なノートPCを発売するのなら、Windows Vistaのような、クラウドと対極にあるようなOSを搭載するより、Androidくらい動作するのであれば、”革新”という単語に誰も異議を唱えなかったかもしれません・・・・
しかし!・・・・ネットブック、いや少なくともNet Bookという単語は使ってはいけないそうで・・・
Psionという会社が、以前「netbook」という名前の製品を出していました。
その関係で、同社は現在でもアメリカ、EU、カナダ、シンガポール、香港で「netbook」の商標権を持っています。
iPodが携帯音楽プレイヤーの代名詞になるように、ネットブック=Androidにすれば解決するのかな?