【意外な】パナソニック"デジタル一眼"LUMIX DMC-G1レビュー記事【実力】
マイクロフォーサイズ第一号機として、そして、”女流一眼”としてデビューしたパナソニックのデジタル一眼カメラ、LUMIX DMC-G1は必ずしも女性向けだけでは無い、意外な実力の持ち主だそうです。
パナソニックから初の「マイクロフォーサーズシステム」対応のレンズ交換式デジタル一眼カメラ「LUMIX DMC-G1」を発売した。非常にコンパクトでユニークなカメラだ。DMC-G1はオープン価格だが、実売価格はボディのみが約7万7,000円、「LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」が付属したレンズキットが約82,000円、さらに望遠ズーム「LUMIX G VARIO 45-200mm/F4.0-F5.6/MEGA O.I.S.」を加えたダブルズームレンズキットが約11万3,000円で販売されている(価格はマイコミジャーナル「価格情報の12月10日現在の平均価格)」。
◆ボディの印象や操作系について
・非常にコンパクトで感動するほどに小さい。
・女性の手にも小さいほどで、使いやすいとはいいきれない。
・ボタンやスイッチ類は多い。
・ボタンは小さく、少々重すぎに感じる。ただ、操作系は悪くない。
・リレーズは”パシャン”というコンパクトに近い音。非常に静かで、ほとんどショックもない。
◆キットレンズ
・今のところ2種類少ない
・キットレンズのG14-45mmがかわいい。ミニチュアのようだが安っぽくはない。
・手ブレ補正機能(レンズ側)は悪くない。G14-45mmで、手ブレで悩むようなことはなかった。
◆ライブビューや液晶モニタについて
・ライブビューは快適、違和感ない。コンパクトカメラと同じ感覚。モニターの表示もきれいで見やすい。
・回りが明るすぎるときや望遠レンズでは、接眼ファインダーのほうが使いやすい。
・モニターとEVFの切り換えは、自動でとても便利。
◆EVFについて
・EVFの画角は実測で約26.1度と非常に広い。「EOS-1D Mark III」クラス
・EVFの表示はいまひとつ。赤や青にじみやギラつき、ディレイ(遅れ)にも慣れが必要。
・撮影モードの並び方は少々複雑だ。コンパクトと一眼両方の機能を詰め込んだという感じ。
◆AFについて
・オートフォーカスはすばらしくいい。
・平均で約0.7秒と、キヤノンのプロ機並みの成績だった。
・コントラスト検出式の特性上、測距する位置に関わらず同じフォーカス性能を発揮するのもいい。
・暗くなって被写体のコントラストが読み取りづらくなると合焦しづらくなる。それでもこの速さは大したもの・
・「追尾AF」はいったん合わせると追従性はかなり高いが、ブランコのように最初から動いている被写体は苦手
・連写は苦手1カット撮影するたびにモニターがブラックアウト像消失時間が長い。
・コンティニュアスAF(AFC)もいまひとつ。ピントが合わず、シャッターが下りないことが多い。
・流し撮りでもシングルAF(AFS)のほうが成功率は高い。
◆解像度チャートでのテスト
・解像力はすばらしく高い。約2,000TV本近くまで解像している。
・非常にきれいなことにも驚く。偽色や歪みはほとんどなく、フラットな像
・「EOS 50D」、「D700」、「D90」あたりよりもきれい。これはちょっとすごい。
・ワイド端、テレ端いずれもF16以上に絞り込むと回折のためか像がゆるくなる傾向
・開放でも少し像が緩くなるが極端ではない。2/3?1段ほど絞れば改善
・周辺での光量落ちや像の流れはほとんど発生しない。
◆高感度性能について
・高感度ノイズは、もうひとふんばり。
・ISO 800でわずかにざらつきが、ISO 1600ではかなりざらつく。
・ISO 3200ではエマージェンシー用だろう。
◆画質について
・発色が良すぎるのでフィルムモードは「スムーズ」を常用が良い。
・光が十分にあるときはいいが、日陰や暗で色のバランスが崩れる傾向
・日陰で人工物が浮いて見えたり、特定の色が妙に強く乗る
・緑が浮くような傾向
・オートホワイトバランスも若干不安定
・暗部補正機能は確かに効果はあった。しかし効き具合はそれほど強力でなく自然な補正
・暗部補正が働くと、ISO感度を固定でも自動で変更されることが、ちょっと気になる。
・オートホワイトバランスに「蛍光燈」がないのもどうだろう
◆まとめ
・DMC-G1は撮っていて楽しいカメラだ。
・どこにでも持ち出せるコンパクト、フォーカスもサクサク、モニターもきれい、画像の再生も気持ちいい。
・最大の難点はダイレクト感の不足、自動制御が多い、ライブビューのディレイ、多様過ぎるメニュー構成
・DMC-G1は買いである。
ということで、欠点も少しはあるようですが。。。。
・キヤノンプロ機並のAFスピード
・EOS 1Ds mk3並のファインダ画像の大きさ
・EOS 50Dや、D700!並の解像度
ということで、カメラの重要な部分である、AF、ファインダ、画質が、下手をするとプロ機並の性能であるという実は驚異的なカメラなのかもしれません。
レビューワーの方が最後にまとめられているように、他社が同等の性能のカメラを作ることが出来るのか?という疑問については相当興味深いということですね。