自社製デジタルカメラに実質上世界でゆいいつのFOVEON X3イメージセンサーを使い続けていた、シグマ社はそのFOVOEON X2ダイレクトイメージセンサーの開発製造元である、フォベオン社を買収し、完全子会社にしました。
シグマは自社のデジタル一眼レフカメラSD14とコンパクトデジタルカメラDP1のイメージセンサーの設計開発元であるFOVEON(フォビオン)を買収しました。
フォビオンは、独自の撮像素子「X3ダイレクトイメージセンサー」の開発メーカー。シグマとは2000年から業務提携を行ない、シグマ製デジタルカメラに搭載する撮像素子の開発などを手がけていた
同社とフォビオンは2000年の業務提携以後、X3 ダイレクトイメージセンサーを活かしたデジタル一眼レフカメラ「SDシリーズ」、コンパクトデジタルカメラ「DPシリーズ」の開発において協力関係を継続してきた
Foveonは3層構造の「X3」イメージセンサーを開発。シグマとは2000年に業務提携し、一眼レフ「SIGMA SD9」やコンパクト「DP1」などに採用してきた。2009年には「DP2」など2機種を発売する計画だ
ちなみに、FOVEON X3イメージセンサーとはこんな感じ。
通常のイメージセンサーはベイヤ?と呼ばれていて、1ピクセルで1色を読み取るので、RGB3色を生成するには、周りのピクセルを演算しなければならないのに対して、FOVEON X3ダイレクトイメージセンサーは、RGBを一気に得ることが出来るという銀塩フィルムに近い動作をするセンサーです。
FOVEONは画期的なセンサーなのですが、何せ1社でしか開発しておらず、イメージセンサー業界の熾烈な競争に対する投資の継続性など不安定な状態であり、また、実質シグマしかFOVEONを使っていない状態で、FOVEONが生き残る道としては、シグマに買収していただくしか無かったのでは無いでしょうか?
カメラファンとしては、FOVEON X3のようなユニークな技術は継続して欲しいですし、シグマのデジタルカメラもたった2機種しかない状態で頑張っているのですが、是非とも、予告された次期モデル、SD15(一眼レフカメラ)とDP2(コンパクトカメラ)については、予定通りリリースして欲しいものです。
また、買収によって、お互いの技術が効率よく活用されるようであれば、SD15やDP2の更に続くモデルなより一層のブレークスルーがあるものと期待できます。
私もDP2あたりでFOVEONを経験したいと思っているのですが、今回の買収でよりパワフルなモデルに熟成されることを望みます。