それはフェラーリの誤解??
先にF1エンジン共通化が強行された場合、撤退を辞さないと強烈なメッセージを発したフェラーリに対してFIAが反論しています。
F1チームの雄・フェラーリが『統一エンジン』導入に反対の姿勢を示したことについて、FIA(国際自動車連盟)がすぐさま反論を始めている。
スタンダードエンジン導入の場合、F1撤退も辞さないとのフェラーリ側の発言を受け、FIAがコメントを発表した。「フェラーリの取締役会は誤解をしているようだ」。
まるで、小朝.v.s.泰葉のようなバトルが繰り広げられています(^^;;;
FIAはエンジン統一化は1つの選択肢に過ぎないと説明しています。
「FIAはチームに3つの選択肢を与えている。そのうちの一つが、いわゆる標準エンジンと呼ばれているものであり、もう一つはマニュファクチャラーが独立系チームに対して1シーズン500万ユーロ以内でパワートレインを供給できることを保証しなければならない、というものだ」
FIAの異なる案としては、500万ユーロでどのチームもF1エンジンを買えるようなやり方です。
F1のルールを管理するFIAは、小規模チームに対して年500万ユーロ(約6億3000万円)でエンジンパッケージを供給するという代理案を、フェラーリが見過ごしていると応じた。
当然、定額制もエンジンコンストラクターの方から見れば苦しいところでしょう。
現在400億円とか500億円を投入している、トップチームのお金の出し方からすれば、たった6億円で1年分のエンジンを販売することになります。
これは年間17戦として、3戦で1基のエンジンを使うとして、1台年間レース用で6基、そして、テスト用や予備エンジンなどを含めると、年間10基、1チーム2台ですから計20基のエンジンが必要になりますね。つまりエンジン1基あたり3000万円となります。
そして、FIAはどちらの案も受け入れられない場合、エンジンの入札制を導入するというのです。
「どちらも実現しなかった場合、FIAは、ドライバーにとってもコンストラクターにとっても、信用に足るだけのチャンピオンシップを継続するために、必要である手段のすべてをとるだろう」との意向をFIAは示している。
この場合、最大12チームとすれば、6億円×12チーム分=72億円で、12チーム×20基=240基のエンジンを供給出来るのかが、1つの入札ガイドラインになるということですね。
なかなかたいへんそうですね。。。。
これと似た例としては、かつてのフォードDFVエンジンの例がありました。
かつてFordはフェラーリなど一部を除き、殆どのチームに戦闘力のあるF1エンジンを供給しGPが成立していましたから、出来ないことも無い、、、というのがFIAの主張かもしれませんね。