フォトキナでシグマが開発表明を行った、FOVEONセンサと41mm単焦点レンズ搭載のコンパクトデジタルカメラDP2ですが、発売は来年の前半ということです。
「まだ具体的な時期はコメントできませんが、来年の前半には出すことができます」
SIGMAはDP1の時、発表から発売まで延期を経て、相当お待たせした前歴があるのですが、DP2の場合は果たして予告通り来年の前半?は実現するのでしょうか?
そして前半とは何を意味うするのでしょうか?
企業らしく四半期に分けると、3月?
国語?的に、前半、中盤、後半、に分けると4月?
数?的に、前半/後半に分けると、6月?
その他、インタビュー記事を要約すると、、、
◆DP2について
・DP1とDP2は併売する、DP2はDP1の後継では無い
・DP2は積極的にボケを生かしたいユーザの要望に答える
・DP1はしばらくリフレッシュしない
・DP2のLSIは更にFOVENイメージセンサに特化した実装を行ったものでDP1と異なる
・DP1は東アジアでヒットし、欧州でイマイチだったが、その理由は判らない
・DP1のTrue画像処理は発売直前に顧客の指摘によって仕様変更を行っていた
・DP2はDP1とほぼ同等の価格帯で発売する予定
◆SD15について
・SD15の発表はDP2の更に後になる
・SD15はSD14と同じファインダ、ミラーボックス、イメージセンサでTruneIIで画質を進歩させる
・シグマは次世代FOVEONセンサーの開発にも関与する
◆マイクロフォーサーズについて
・マイクロフォーサズは次期を見て新製品を出したい。賛同している責任がある
・SDシリーズを継続する責任があるので、レンズを供給する範囲に留めたい
◆24-70mm F2.8について
・フルサイズのデジタル一眼レフカメラ向けとしてリフレッシュ
・超音波モーター内蔵とした
・ハンドリング向上の為、全長を短縮
・光学性能を向上させた結果、径が増大、重量が増えた
◆50mm F1.4について
・フルサイズ流行に備えた製品として開発したのではなく、偶然
・SDを持つカメラメーカーとして、50mmは押さえる必要があった
・他社50mmの設計が古いので、最新の設計でそれらを超える要望に答えた
・周辺光量低下を抑えることに拘った設計
・コマ収差を取ることできれいなボケを引き出すことに成功
・通常絞り形状でボケを綺麗にするのでは無く、光学設計からボケ味を意識
・数値上では同等のスペックで高くても、質を提供できれば商品として成立することを証明
・高級レンズは数が出ないが、何より仕事としてのやりがいがある
元来レンズメーカーであるSIGMAは、デジタルカメラのSDやDPシリーズという他社とは一線を画すボディを育てて行ったことで、結果的に本業のレンズもより多彩なコンセプトが生まれているという面白い立ち位置をキープしそうなメーカーとなりそうですね。