先日、Yahoo!がMicrosoftの買収提案受け入れか?のニュースが飛び交いましたが一転、Microsoftが買収を断念したと正式発表がありました。
MSの提案が受け入れられない場合、敵対的買収に出るとコメントを発表していましたが、素直にお引き下がりしたみたいです。
Microsoftは5月3日、Yahoo!に対する買収提案を取り下げ、敵対的買収を行なわない旨を公式に明らかにした。これで、2月1日の突然の買収提案で業界を激震させた巨大買収劇が不成功という形で終結した。
Microsoftは米国時間5月3日、Yahoo買収案を取り下げたことを正式に認めた。
バルマーCEO曰く、、、
バルマーCEOは声明で、「約50億ドルの買収額引き上げなど、われわれの最善の努力にもかかわらず、ヤフーは提案受け入れに動かなかった。慎重に検討した結果、ヤフーの要求額はわれわれにとって受け入れられないもので、買収提案を取り下げることがマイクロソフトの株主、従業員、その他のステークホルダーにとって利益にかなうと判断した」と述べた。
ヤフーの強硬な姿勢の前に断念した。
従業員の為の最善の選択だそうですが、だったら最初から買収行動なんて開始するな、というのは、彼らの株主、従業員、その他のステークホルダーの方々の共通意見だと思います。
買収を断念した最大の要因は、Yahoo! の優秀な従業員が流出することだそうです。
仮に無理矢理買収しちゃったりすると、結局Yahoo!の中ではMicrosoftの従業員が働いていた訳わけですか?www
Yahoo!の一番の財産はその人材なんですね〜
ということで、今回はYahoo!の大勝利に終わった訳ですが、マイクロソフトとしては計り知れないダメージを受けた筈。
つい数年前までは、世界一の資産家をCEOに持つに至った世界最大のソフトウエアカンパニーであるマイクロソフト、Yahoo!買収なんて ヘマな作戦に出て大失敗なんて、IT史上に後々まで語り継がれることでしょう。
これをきっかけにマイクロソフトはどうなるのか?
MS-Officeから開放される日は来る日がやってくるのでしょうか?
まずは買収予定で準備していた資金を自前でつかいまくる作戦だそうです。
米ネット検索市場で3位のMSは、2位のヤフーを取り込むことでトップのグーグルを追撃する戦略だったが、見直しを余儀なくされた
今後、ヤフー買収に投下する予定だった資金を単独でネット関連事業に積極投資、他の企業との連携も模索しながら独自に事業拡大を推進する方針。
しかしながら、MicrosoftにしてもYahoo!にしてもこのままではGoogleの脅威を排除出来ないのが実情、今後は困難な状況が続くようです。
ただMS、ヤフーとも独力でのインターネット事業の強化は困難との見方が多い。交渉決裂後も両社を軸に業界再編の可能性がある。
こちらがMicrosoft公式発表
Microsoft Corp. today announced that it has withdrawn its proposal to acquire Yahoo! Inc
CNET Japan様の買収までのまとめリンク集