カメラ記者クラブ Camera Journal Press Clubが選ぶ、2008年のベストカメラは?
カメラ記者クラブは5月19日、「カメラグランプリ2008」の大賞と各賞を発表した。「大賞」はニコンのデジタル一眼レフカメラ「D3」が受賞。また「カメラ記者クラブ賞」は、シグマのコンパクトデジタルカメラ「DP1」など3製品が受賞した。
ニコンニコンD3はダブル受賞!
◆カメラグランプリ2008大賞「ニコンD3」
◆あなたが選ぶベストカメラ大賞「ニコンD3」
ニコンD3選考理由
ニコンFXフォーマットのフラッグシップモデルとして、新開発の有効画素数1,210万画素CMOSセンサーをはじめ、常用可能なISO6400の高感度、高密度51点AFなど、数々の革新的な高性能・高機能を搭載。ラインナップの頂点に立つカメラにふさわしい性能と操作性を備えた。
主な特徴として、
・新開発の有効画素数1,210万画素FXフォーマット(画面サイズ36.0×23.9mm)CMOSセンサー
・高いS/N比、広いダイナミックレンジによる優れた階調表現
・ISO200?6,400の広範な常用撮像感度の実現と高画質に貢献するノイズ低減
・デジタル画質を具体化する包括的コンセプト「EXPEED」に基づく高速画像処理システム
・FXフォーマットで約9コマ/秒、DXフォーマットで約11コマ/秒の高速連続撮影が可能
・新開発マルチCAM3500FXオートフォーカスセンサーモジュールによる高密度51点フォーカスポイント採用のAFシステム
・表現の可能性を大きく広げるピクチャーコントロールシステム、アクティブD-ライティング
・1,005分割RGBセンサーに新たに回折格子を加えることで実現した、高度なシーン認識
・従来レンズでも高画質で撮影可能な自動倍率収差補正機能
・外観カバー、シャシー、ミラーボックスにマグネシウム合金を使用した堅牢性とともに、随所にO-リングやパッキン等を効果的に使い、高い防侵性を確保。過酷な撮影状況下でも確実に動作する、撮る道具としての高い信頼性
・多彩な光を創造する先進のフラッシュシステム
など。
フラッグシップモデルとして、ファン待望の35mm判フルサイズセンサー搭載機としての期待以上の優れた新しい機能を数多く搭載し、プロフェッショナルから写真愛好家まで、広く愛されるカメラを開発した点を高く評価し、カメラグランプリ2008「大賞」に決定した。
◆カメラ記者クラブ賞「シグマ DP1」
選考理由
開発発表から製品化までに約1年半をかけ、発売を待ち望むファンの期待を裏切らない製品として登場。同社のデジタル一眼レフカメラSD14と同等の大型で高画素な撮像素子「FOVEON X3」を採用したほか、手動ポップアップ式の内蔵フラッシュ、ホットシュー、両吊りストラップなど、細部にもこだわり、デジタル一眼レフの要素をコンパクトなボディに収めた。
主な特徴として、
・20.7mm×13.8mmと一眼レフサイズの大型イメージセンサーを搭載
・1,400万画素(2652×1768×3層)のFOVEONダイレクトイメージセンサーにより、圧倒的な解像感と豊かな階調表現による自然で立体感のある描写を実現
・長年、デジタル一眼レフの開発を通して蓄積してきた独自の画像処理アルゴリズムを盛り込み、3層構造のダイレクトイメージセンサーに対応した画像処理エンジン「TRUE(Three-layer Responsive Ultimate Engine)」を搭載
・マニュアルでのピント合わせやRAWでの撮影にも対応
・28mm相当の広い画角を持つ16.6mmF4レンズに、一眼レフ用交換レンズに使用するレベルの大口径グラスモールド非球面レンズを採用
・スーパーマルチレイヤーコートの採用により、フレア・ゴーストの発生を軽減
など。
カメラとしては改良の余地をまだ残すものの、コンパクトカメラでありながらデジタル一眼レフの性能にこだわった他社に見ることのできないような製品作りを高く評価し、カメラグランプリ2008「カメラ記者クラブ賞」を贈ることとした。
デジタル一眼レフとしてフルサイズイメージセンサー搭載のNIKON D3、コンパクトデジタルカメラとしてFOVEON APS-Cイメージセンサ搭載のDP1、どちらもイメージセンサに拘った本物。やはり画質も最高という両方買っちゃうとかなりフトコロに痛いとは思いますが、カメラやってるからにはどちらも是非所有してみたいデジカメです。