Exigeのステアリングを握る
第三京浜を保土ヶ谷から東京まで、その帰り道は私がステアリングを握る番です。
シートに滑り込み、ポジションを合わせるとまるで一挙に緊張感がほぐれました。
ペダルやシフトノブ、そしてハンドルの位置がまるで慣れ親しんだクルマのようにフィットしていたからです。
ギアを1速に入れスタート、2速からフル加速、0〜100km/h加速を5.2秒、0〜160km/h加速を13.2秒の性能、私の156GTAより100km/hまでは1秒以上速いのですが、加速Gの体感的増加は感じられず、それより、車速が乗るのが妙に速い感覚。
これは恐怖感無しで全開に出来るちょうど良いパワー、面白すぎる!
意外だったのが直進安定性の良さ、ビシっと路面に張り付く直進では無く、クルマに無駄な動きが無く、ハンドルを切らなければ、その通り進んで行く素直な直進。
そして第三京浜に入ったばかりのS字区間はまるでミズスマシのようにストレス無くフル加速のまま駆け抜ける。
そしてシフトが楽しくて堪らない。シフトゲートは最小限のストローク、高級では無いけど、正確で耐久性が高いシフトフィーリング。
シフトダウンでの空吹かしは、どの回転域でも良好なレスポンスで正確にギアを繋げることが出来る。
トヨタエンジンはLEDのシフトサインが点灯する8000rpmまでリニアに吹け上がる高回転までフラットなトルク特性。
軽量なボディのExigeは無闇に高回転型高出力のエンジンより、フラットなトルク特性のエンジンの方がトータルで確実に速く走れることでしょう。
とにかく楽しい!
確実に言えるのは、これまで乗ったクルマの中で一番楽しい!
ただこれに似た感覚のクルマ、それは友人から数ヶ月借りていた、ホンダBeat。。。
なにもかも自由で、ストレス無く、怖く無く、そしてBeatと違うのは、他の殆どのクルマより確実に速いということ。
このクルマにずっと乗れれば、と第三京浜の保土ヶ谷までの時間は、あっという間に過ぎて行きました。