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2002年2月15日
Alfaromeo / 155 DTM '93 Larini
2001年の夏、横浜で開催された、ムゼオアフルファで撮影した155DTMのチャンピオンカーを撮影した写真が素材です。
ムゼオアルファの記録はここからです→http://www.246g.com/museo2001/index.html
アルファロメオ本社のムゼオから厳選した車が展示された2度と無い?画期的なイベントでした、、、、
特に私が記憶と記録に残しておきたかったのが、この155DTMです。
自分が155に乗っていたということと、DTMでのこのマシンの勝利がAlfaromeoが復活するきっかけとなったからだと思います。
Download file - 155dtm800x600.zip (800 x 600 image)
Download file - 1555dtm1024x768.zip(1024 x 768 image)
Alfaがダメダメだった暗黒の時代、、、市販されているマシンは、デザインこそ個性的だったり、凝ったメカニズムも採用されている例もありましたが、官能的な部分はともかく、客観的に見たパフォーマンスはこれといって光るものがなく、故障や腐食といった問題から人気を失っていた時代がありました。
そしてFiat傘下に吸収され、独自のボディを設計することが許されなくなりFFとして生まれざるおえなかったのが、155や164です。
これらは75から比べると品質的にはずいぶん進化が見られましたが、デザイン的にはアピールするものが少なくそれほど話題になることはありませんでした。
そういう状況で、ドイツ車の為のレースDTMにいきなり殴り込みを掛けたのが155ベースのマシンでした。
そしてレギュレーションが進化すると共に、DTMはハコのF1と呼ばれるくらい高度なものになり、特にこの155DTMのフルタイム4WDシステムは強力な武器となり、メルセデス、BMW、アウディなどをなぎ倒し、何とチャンピオンを獲得してしまったのです。
ドイツのレース、しかもベンツ、BMWもメーカーの総力を振り絞っている状況で、もう消えかかっていたブランドAlfaromeoが制した訳ですから、それは本当に痛快なものでした。
Alfa自身もそんな状況を意識していたのか、レースで勝利した際は、最大のライバルであるベンツのスリーポインテッドスターを蛇が食べているという挑戦的なステッカーを1枚づつ張って行ったのです。
このDTMが日本ではカーグラフィック詩がTVや雑誌などで頻繁に取り上げられていた結果、いきなりAlfaromeoの人気が高まりました。
そして海外では不人気であった155でさえも赤いボディカラーアルファとして新しいファン層を開拓し、デザイン的に大成功した156で一気にブレークする結果になったようです。
ムゼオに展示されたこのマシンはそのチャンピオンマシンであるカーナンバー8のラリーニ仕様のものです。
真っ赤はボディに、白いラインで描かれた巨大な蛇のマーク。それはシンプルでありながら最もアルファらしくインパクトあるカラーリングだったと思います。
個人的にはフェラーリF1で不慮の大事故にから復活をとげたナンニーニのカーナンバー7を応援していました。
現在のDTMはこのAlfaの活躍のせいか、いったん見直されEuroETCなどに分流し、そこでAlfaとBMWが熱い戦いを繰り広げています
Alfaはハコのレースを続けていった欲しいですね!