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2001年4月 9日
Peugeot / 106S16
少し昔、プジョーと言えば最高の2ボックスカーをリリースしているメーカでした。
今回の素材は友人所有のゴールドのプジョー106S16です。
106S16はプジョーの2ボックスカーの最後の金字塔?(ちょっとシャレが入っていますが)かもしれませんね、、、、
Download file - S16_800X600.zip (800 x 600 image)
Download file - S16_1024X768.zip (1024 x 768 image)
かつてのフランス車といえばシンプルな内装、合理的なレイアウト、最高の足回り、最高のシート、そして個性的なデザインで構成された魅力的なクルマばかりでした。
無駄なところは徹底的にシンプルに、但しシートとダンパーだけはそのクラス的にはコストを度外視したものが使われてたとのことです。
一方、クルマの心臓であるエンジンは凝ったメカニズムは使われることはなく、必要な出力を満たす為の最小限のボリュームと重量を目指して設計されたようで、決して主張はしないけど欠点は見当たらない優秀なものだったと思います。
そして各ラインナップにはスポーティなモデルが存在し、そのベースであるシンプルなエンジンに割り切ったチューンが施されていました。
その結果、アイドリングは若干不安定になり、発進などに必要な極低速トルクが削がれ、扱うのに若干の儀式や慣れが必要であるという、クルマ好きにはたまらない性格が与えられていたと思います。
そして弱点は電装系、ヒューズはすぐに飛ぶわコネクタは外れるわで、、、そしてエアコンはほとんど役立たず。ファンを全開にしてもゆるゆるとしたそよ風が出るのみ、、、、
そんなラテンなフランス車の最後の末裔がこの106S16だと思います。
1.6Lと言えど車重は960kg。この軽量さに加え中速域では排気量を錯覚させるようなトルクを生むエンジンは登りでもぐんぐん車を前に進めます。高回転は得意というわけではありませんが、回し切った時の明確な頭打ちや振動の増加では無く、サウンドががさついたり、Alfaのように官能的に裏返ったりすることはありません。
結果、タコメータを見ないでもシフトポイントで自然にシフトしているという素晴らしい性格のエンジンです。
そして足回りに目を向けると、車重が軽量なのにしっとりとしていながら、ロールは少なく、決してだらしない体制にはならず、前輪は粘り付くように路面を捉まくります。
一方の後輪はFFで言う従輪ではなく、向きを変えるという仕事が与えられています。
コーナではパーシャルからアクセスを戻した瞬間にふっとワープしたように車の向きが変わります。タックインと言えばそうなのかもしれませんが、決してスピンモードに突入するわけでもなく、そのスリル一瞬訪れた後、ハンドルの切れ角がちょうどゼロになったとこで本能的にアクセルを踏むしかない、、、という最高のFF体験を与えてくれます。
このように少し前のフランスホットハッチは、その軽量さと適度なパワーによりからまさに自由な感を与えてくれます。
プジョーの中でもかつての205GTIや309GTIでも正に同じ方向のチューンが施され、まるで同じクルマに乗ってるみたいでした。
ただ、その後の206ではデザインが最優先され実用性が少しスポイルると共に足回りやシートなど若干のコストダウンが感じられ、307は逆にユーティリティが最優先で伝統のスポーティーさやデザインは(まだフランス車としてのアイデンティティは残ってますが)疑問符が付いてしまったのは残念なことです。
106S16は、プジョーの1時代を気づいたまさにホットハッチの最終型のまま電装系やエアコンなどが飛躍的に信頼性を高めているピンポイントの存在と言えるかもしれません。
今回の壁紙は箱根で106S16を堪能した直後に撮影した写真を素材にしてます。、
106のデザインの特徴はフロントフード、ルーフ、そしてA,Cピラー全てが張りのあるラインで構成されていること、そしてフェンダーのエクストラアーチが小型車でありなが、どっしりとした安定感を与えているところだと思います。
これらをモチーフにコラージュしてみました。
投稿者 156gta : 00:00