流石に、今回は友人と2人で試乗という訳にはいかず、セールスマンの方と同乗走行。
そして昼間の都内の試乗と相成りました。
試乗コースは若干渋滞していたけど、たまに前が空く間、しばしスロットルに鞭を入れさせていただきました。
当然、増大したトルクはまるでバイクのような俊敏な加速を見せます。
今回も絶対的な馬力で押しまくるというより、軽く、異様に速度が乗るという印象。
ただ、背後に聞こえるスーパーチャージャーユニットは、更に上乗せさせた迫力ある音量を奏でます。
その音は決して官能的では無ですが、しっかり仕事をするトヨタユニット。ソリッドな音メカニカルノイズにスーパーチャージャーのコンプレッサー音が混じります。
当然、192psユニットに比べてトルクは絶対的に違います。その分ギアを変えないでもずぼらな運転も可能。
実は私、ずっと前にMR2のスーパーチャージャーユニットに乗っていましたが、そのもっさりして回転落ちが遅いエンジンには良い印象が残っていません。
同じトヨタユニットにスーパーチャージャーということで、若干の疑念を持ちスタートしていましたが、流石最新のユニットは、そんなもっさり感はなく安心しました。
ただ、パワーが大きくなった割には、吹け上がり感が、ノーマルとさほど変わらない印象。
ノーマルを低いギアで引っ張る乗り方にするのと、スーパーチャージャーのトルクを利用して、早めに高いギアで走るのはどちらが速いかというと、後者の方でしょうが、(事実、トヨタユニットになって弱点は低速トルクが細く、ローバーユニットに遅れを取ることもあるようですが)、エンジンを回し切る爽快感や、アクセルのレスポンスなどの歯切れ良さは、ノーマルエンジンの方が上。
1秒でも速くシフトを終える為のレスポンスを兼ね備えたノーマルに対して、スーパーチャージャーはそれほど焦らなくても、次のトルクが期待出来る分、余裕で走ることが出来るのが美点なのでしょう。
勿論、これをベースにして更にチューニングを施せば、排気量が3倍くらいあるスーパーカーもびっくりのパフォーマンスになるようですが、このスーパーチャージャーの余裕の走りもそのままでも魅力的。
実際に購入、する時には、迷うことでしょう。
ロータスらしいの速さを最低限の馬力で実現するExcigeノーマルバージョン。
そして、パフォーマンスカーにちょうど匹敵する加速を手に入れているExcige Sスーパーチャージャーバージョン。
どちらも、まとを得た、Too muchにならない絶妙のエンジンパワーを持たせた、ロータスならではの味のある車種構成だと思いました。
SPEC
ロータス・エキシージS(6M/T)
全長3797×全幅1727×全高1163mm
ホイールベース:2300mm
車輌重量:935kg
エンジン:1.8直4DOHC+SC
最高出力:221ps/7800r.p.m.
最大トルク:21.9kg-m/5500r.p.m.
最小回転半径:不明