昨年の試乗の時感じた印象としては、GSX-R600に匹敵するハンドリング、そして、(私では)筑波では持て余してしまうパワー。但し、そのパワーが入った時のハンドリングは若干の頑固さを感じていました。
それが、デュアルマフラーになった2007モデル、マフラーのせいでちょっと大人しく思えた外観でしたが、1コーナーに入った瞬間、これは2006モデルとは明らかに進化していることが判りました。
2006では1000ccなのに、軽い倒し込みが出来るという精神的なギャップ、そしてコーナー立ち上がりでは自由度が効かないという記憶が一気に吹き飛びました。
前半の倒し込みは、素早く寝かせようと思えばその通りに、ゆっくりコントロールする気になれば、バイクもその通り動きましす。
そしてクリップでの安定感、余裕がまったく違います。
そしてパワーを入れた立ち上がりでもフロントタイヤが自由に動きながら、後輪主体で曲がっていく感覚。もう1000ccと言えどもまったく、プレッシャー無くバイクに身を任せることが出来ます。
最終コーナーでは、逆に“休憩”出来る安心感、、、もう1000ccの直4 のバイクでこれ以上のハンドリングが存在するのか?と思えるくらいの欠点の無さ。
試乗が終わった後は感動してました。
そして冷静にエンジンを顧みてもこれも素晴らしい、2006が少しピーキーだったのに対して、全域で1枚トルクが増したような印象。レスポンスも人間的で逆に1000ccの存在を忘れてしまうほどでした。
GSX-R600の方が確かに筑波サーキットでは面白い筈、でも、このR1000なら、それよりももっと別な世界が開かれるのかも知れない、、、という夢が、、、
Specs
Engine: 999cc,4-stroke, four-cylinder, liquid-cooled, DOHC, 16-valve, TSCC
Bore Stroke: 73.4 x 59.0mm
Compression Ratio: 12.5:1
Fuel System: Fuel Injection
Lubrication: Wet Sump
Ignition: Digital/transistorized
Transmission: 6-speed, constant mesh
Final Drive: #530 chain
Overall Length: 2045mm (80.5 in)
Overall Width: 720mm (28.3 in.)
Overall Height: 1130mm (44.5 in.)
Seat Height: 810mm (31.9 in.)
Ground Clearance: 125mm (4.9 in.)
Wheelbase: 1415mm (55.7 in.)
Dry Weight: 172 kg (379 lbs.)
Suspension Front: Inverted telescopic, coil spring, fully adjustable spring preload, high & low speed compression and rebound damping
Suspension Rear: Link-type, gas/oil-damped, fully adjustable spring preload, high & low speed compression and rebound damping
Brakes Front: Dual hydraulic disc
Brakes Rear: Single hydraulic disc
Tires Front: 120/70-ZR-17
Tires Rear: 190/50-ZR-17
Fuel Tank Capacity: 18 liter (4.8 gal.)
Color: Blue/White, Black/Orange, Yellow/Silver